夢でまたキミに会えた。
キミは僕のお隣さんで別々で生活している。何故こうなったのか僕は知らないが、それで十分だ。
ベランダでたまにおしゃべりをし、たまに互いを家に誘って、いっぱい飲んでいた(お酒じゃないが)。
また、キミの笑顔を見えた。気楽に遠慮なくお話をし、まるで昔のように僕を接してくれた。
お金がなくてもいい。あまりクラスのない服を着てもいい。安いおやつと温くなった缶コーヒー(キミはコーヒーを飲むのかな?)を楽しんでもいい。昔のように青い空の下で一緒にベンチに座り、キミとの会話。それで良いと思っていた。
ただ、どんな良い夢でも終わりが必ず来る。
朝7時。その聴き慣れた目覚まし時計のアラーム音が鳴り始まった。
キミが急に無言になって、ベランダを離れ、自分の家に入った。
「またね!」はない。
僕が徐々に空を仰ぎ、さっきまでに青かった空が曇り空に変わった。
僕は目を開けた。見えたのはあの白い天井。スマホの待ち受け画面を確かめ、そろそろ起きないとまずい時間になった。僕はまた、現実に戻った。再度スマホを確かめ、パッと起きて、仕事をするために準備をし始めた。
もし僕が今、ベランダに行ったら、キミが果たして隣のベランダに現れのだろうか?
また、いつか、夢で会おう。